クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)の検出方法
专利摘要:
クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)有機体全般そして特にC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)有機体の1つ以上および/または核酸配列の検出および/または同定方法、およびクリプトスポリジウム(Cryptosporidium)有機体全般そして特にC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)有機体の1つ以上の存在を水、糞便、食物またはその他の試料媒質の試験試料中で判定するのに有用なハイブリダイゼーション検定プローブ、ヘルパープローブ、増幅プライマ、核酸組成物、プローブミックス、方法およびキット。 公开号:JP2011505844A 申请号:JP2010538272 申请日:2008-12-16 公开日:2011-03-03 发明作者:アンドリュー・スタニスロー・ジョン・ミコシヤ 申请人:シドニー・ウォーター・コーポレーション・インコーポレーテッド・アンダー・ザ・シドニー・ウォーター・アクト・1994・(エヌエスダヴリュ); IPC主号:C12N15-09
专利说明:
[0001] 関連出願の相互参照 本出願は、内容が本明細書に参照により援用されている2007年12月17日出願のオーストラリア仮特許出願第2007906896号明細書による優先権を主張するものである。] [0002] 本発明は、クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)有機体全般そして特にC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)有機体の1つ以上および/または核酸配列の検出および/または同定方法、およびクリプトスポリジウム(Cryptosporidium)有機体全般そして特にC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)有機体の1つ以上の存在を水、糞便、食物またはその他の試料媒質の試験試料中で判定するのに有用なハイブリダイゼーション検定プローブ、ヘルパープローブ、増幅プライマ、核酸組成物、プローブミックス、方法およびキットに関する。] 背景技術 [0003] クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)種(アピコンプレクサ(Apicomplexa)門)は、さまざまな哺乳動物種の腸管に寄生することのできるコクシジウム原生動物である。クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)種は、大部分の脊椎動物群に拡がっている。畜牛、羊などの動物は、ヒトに感染するヒトクリプトスポリジウム(Cryptosporidium)の重大な保有動物である。病気はディケア・センタ、病院および都市部の家庭群において発生するが、大部分のヒト感染は、人畜共通経路または水媒介経路を介してではなくむしろヒト同士で感染する。オーシストはほぼ排せつ物中のみに発見されることから、伝染はまちがいなく糞便−経口伝染である。それでも、地表水および飲料水の両方からオーシストが時として回収されることは、水を介しての間接的な伝染の可能性も示唆している。] [0004] 最初に動物の病原体として認識され、ヒト疾患の原因としてのその重要性は、後天性免疫不全症候群が蔓延するまで正しく評価されなかった。C.パルバム(C. parvum)およびC.ホミニス(C. hominis)は特に、現在世界中の免疫不全者および免疫健常者の両方において下痢疾患の重要な原因として認識されている。この疾病は1〜14日間の潜伏期間を有し、疾候は7〜60日間持続する。この腸内病原体はまた、開発途上国の幼児が罹患する下痢/栄養失調の悪循環において重要な役割を果たすことも示されてきた。塩素消毒に対する耐性および有効な臨床治療の欠如がこの有機体の健康に対する影響を助長している。] [0005] クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)種は、環境耐性を有する壁の厚いオーシストの形で自然界に存在する。これらのオーシストは、水中で長期にわたり生存し続けることがわかっており、塩素などの従来の水殺菌剤の影響を受けない。摂取後、腸管内腔内の胆汁酸の作用によりオーシストから放出された運動性種虫は、腸の内側を覆う上皮細胞に浸入し、これらの宿主細胞の微絨毛膜の下側で寄生体胞を形成し、有性および無性の両方の生殖期を含む複雑な生涯過程を開始させる。] [0006] クリプトスポリジウム(Cryptosporidium spp.)種を検出するための公知の方法には、「Method 1622」および「Method 1623」と呼ばれる抗体染色法が含まれる。これらの方法には、検定の主観性、この方法ではクリプトスポリジウム(Cryptosporidium)種を弁別することができないこと、そして何時間もの顕微鏡分析を必要とするその労働集約的側面を含め、いくつかの欠点がある。その他の方法は、感度または特異性が欠如しているかまたは実施するのにコストの高い設備および専門的知識を必要とする。] 先行技術 [0007] Iwamoto, 2000, J.Clin Microbiol、41:2616−2622] 発明が解決しようとする課題 [0008] したがって、試験試料中のクリプトスポリジウム(Cryptosporidium)有機体、そして特にC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)有機体の存在を判定するのに使用できる感度および特異性の高い検定が必要とされている。しかしながら、より詳細には、クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)の公知の種のうち、C.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)がヒトにおける臨床的有意性を有する。したがって、ヒトの健康に関して水、糞便、食物またはその他の試料媒質の試験試料中でC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)を特異的に検出するための有効な方法が必要とされている。] 課題を解決するための手段 [0009] 本発明によると、試験試料中のC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上の存在を検出する方法であって、 (i) 第1および第2の外部プライマ(ここで、第1の外部プライマは標的DNA配列の5’末端に隣接する領域と相補的であり、第2の外部プライマは、標的DNA配列の3’末端に隣接する領域と相補的である)および; (ii) 第1および第2の内部プライマ(ここで、内部プライマは各々、標的DNA配列のセンスおよびアンチセンス配列に対応する2つの異なる配列を含んでいる); と試験試料とを接触させるステップと;自己循環型鎖置換DNA合成を実施するステップと;増幅させた標的DNAの存在を検出するステップとを含む方法において、標的DNA配列がC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)の実質的に保存されたDNA配列である、方法が提供されている。] [0010] 検出は、例えばdsDNA挿入蛍光染料SYTO−9を用いて定性的に実施されてもよいし、あるいは、例えば濁度(Mori、2004 J Biochem Biophys Methods, 59:145−157)または挿入染料(Aoi、2006 J Biotechnol, 125:484−491)を用いて定量的に実施されてもよい。] [0011] 自己循環は、DNAポリメラーゼの存在下で実施されてよい。] [0012] DNAポリメラーゼは、高鎖置換活性DNAポリメラーゼであってよい。] [0013] 保存標的DNA配列はアクチンをコードしてよい。] [0014] 自己循環型鎖置換DNA合成は、ループ仲介等温増幅(「LAMP」)方法であってよい。] [0015] 自己循環型鎖置換DNA合成は熱変性ステップ、反応および終結ステップを含んでいてよい。熱変性ステップは、約95℃で約5分間行なわれてよい。反応ステップは、約60℃〜66℃で約35分〜120分間行なわれてよい。終結ステップは、約80℃で約2分〜10分間行なわれてよい。] [0016] この方法は、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で、増幅標的DNAまたはその補体に対し優先的にハイブリッド形成するハイブリダイゼーション検定プローブと増幅標的DNAを接触させ、それによって検出に対して安定したプローブ:増幅標的DNA配列またはその補体のハイブリッドを形成するステップおよび、プローブ:増幅標的DNA配列またはその補体のハイブリッドの存在を検出するステップを含んでいてよい。] [0017] 本発明はまた、増幅検定においてC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上の存在を検出するのに有用である増幅プライマも提供している。この増幅プライマは、 という配列番号1〜4のいずれか1つの中に存在する少なくとも10隣接塩基の領域と少なくとも80%(好ましくは少なくとも90%そしてより好ましくは100%)の同一性を有する少なくとも10隣接塩基の領域を含んでいてよく、ここでnはリンカーであるかまたは不在であってよい。リンカーはいくつかのヌクレオチド塩基、例えばttttであってもよい。] [0018] 本発明の増幅プライマは、少なくとも2つの増幅プライマのセットで使用されてよい。本発明はさらに、増幅条件下で上述の増幅プライマと各プライマについての標的DNA配列との間で形成される安定した核酸2重鎖を含む組成物を企図している。] [0019] 本発明はまた、試験試料中にC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上が存在するか否か判定するためのハイブリダイゼーションプローブであって、好ましくは配列番号1〜4のいずれか1つの中に存在する少なくとも10隣接塩基の領域と少なくとも80%(好ましくは少なくとも90%そしてより好ましくは100%)の同一性を有する少なくとも10隣接塩基の領域を含むプローブも提供する。これらのプローブは好ましくは、ストリンジェントなハイブリダイゼーション検定条件下でC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)以外のものから誘導された核酸に対してではなくC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上と少なくとも80%(好ましくは少なくとも90%そしてより好ましくは100%)の相補性を有する標的核酸に対して優先的にハイブリッド形成してよい。] [0020] このプローブは、検出可能な標識を含んでいてよい。この標識は、放射性同位体、酵素、酵素補助因子、酵素基質、染料、ハプテン、化学発光分子、蛍光分子、リン光分子、電気化学発光分子、発色団、および標的核酸に対し安定した形でハイブリッド形成することができない塩基配列領域を含む(ただしこれらに限定されない)任意の適切な標識用物質であってよい。] [0021] 増幅された標的DNAは、電気泳動法によって検出されてよい。電気泳動法は、キャピラリー電気泳動法、ゲル電気泳動法であってよい。増幅標的DNAは、サザンブロット法または配列決定により検出されてよい。陽性LAMP反応の検出は、反応終了の視覚化によるものであってよい。LAMP反応により生産されるDNAが大量であることから、白色沈殿物が副産物として観察されるかもしれない。この沈殿物はピロリン酸マグネシウムである。この沈殿物を濁度の増大に関係づけしてもよく、これは例えば濁度計を使用して陽性反応を検出する別の手段になり得る。これは、実時間測定かまたは終点測定のいずれであってもよい。LAMP反応結果を視覚化するさらなる手段は、SYBP Greenの添加によるものであり、ここで陽性反応は混合時点で明緑色に変化し、一方陰性反応はオレンジ色にとどまる(Iwamoto, 2000, J.Clin Microbiol、41:2616−2622)。] [0022] 陽性LAMP反応を検出する別の手段は、反応終点に対する低分子量のポリエチレンイミンの付加を使用することであってよい。これは、存在するあらゆる増幅されたDNAと不溶性錯体を形成するかもしれない。標識されたプローブを標準LAMPプライマに付加してもよい(Mori, 2006BMCBiotechnol, 6:3)。] [0023] 本発明はまた、本発明に係る試験試料中のC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上の保存標的DNA配列の存在を検出する方法において有用であるC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)の少なくとも1つの保存核酸配列を同定する方法も提供している。一実施形態においては、この方法には、本発明に係る試験試料中のC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上の保存標的DNA配列の存在を検出する方法において有用である少なくとも2つの保存核酸配列を同定するステップが含まれる。一実施形態において、この方法には、本発明に係る試験試料中のC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上の保存標的DNA配列の存在を検出する方法において有用である少なくとも3つの核酸配列を同定するステップが含まれる。一実施形態において、この方法には、本発明に係る試験試料中のC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上の保存標的DNA配列の存在を検出する方法において有用である少なくとも4つの保存核酸配列を同定するステップが含まれる。別の実施形態において、この方法は、 から選択された配列と相補的な少なくとも1つの配列を同定するステップが含まれ、ここで配列番号1〜4から選択された配列に相補的な少なくとも1つの配列は、本発明に係る試験試料中のC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上の保存標的DNA配列の存在を検出する方法において有用である。1つまたは複数の保存核酸配列はアクチンまたはその1つまたは複数の部分をコードしてよい。] [0024] nは、リンカーであっても、または不在であってもよい。リンカーは、いくつかのヌクレオチド塩基、例えばttttであってよい。] [0025] 本発明はまた、C.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上が試験試料中に存在するか否かを判定するためのキットも提供する。] [0026] キットには、本発明に係る少なくとも1つのハイブリダイゼーションプローブが含まれ、任意には試験試料中のC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上の存在を判定するための使用説明書が含まれていてよい。] [0027] キットは、本発明に係る少なくとも1つの増幅プローブを含んでいてよい。] [0028] キットは、本発明に係る少なくとも1つのハイブリダイゼーションプローブおよび本発明に係る少なくとも1つの増幅プローブを含んでいてよい。本発明はまた、本発明に係る増幅プライマのうちの少なくとも1つを含み、かつ任意には核酸を増幅するための使用説明書を含む、本発明に係る標的DNA配列を増幅するためのキットも企図している。好ましい実施形態においては、キットはさらに増幅に必要とされるヌクレオチドおよび/または少なくとも1つの酵素を含む。] [0029] 当業者であれば、必要とされる特異度に応じて本発明のハイブリダイゼーション検定プローブを増幅プライマまたは捕捉プローブとして使用してもよいこと、そして本発明の増幅プライマをハイブリダイゼーション検定プローブまたは捕捉プローブとして使用し得るということを認識する。] [0030] 本明細書全体を通して、「含む(comprise)」という用語またはその活用形例えば「comprises」または「comprising」は、規定の要素、整数またはステップまたは一群の要素、整数またはステップの包含を意味し、任意のその他の要素、整数またはステップ、または一群の要素、整数またはステップの排除は意味しないものと理解される。] [0031] 本明細書中で言及されている全ての参考文献は、その全体が本明細書に参照により援用されている。これらの参考文献が単独で援用される場合、これらの参考文献の全てまたは任意の特定の参考文献の任意の部分が特許出願のための任意の法定開示要件を満たすために不可欠な事項であると発明人らがみなしていることの表明または了解と判断してはならない。] [0032] 本明細書に援用された文献、作業、材料、装置、物品などについての論述は全て、本発明のための背景を提供する目的のみを有するものである。それを、これらの事項のいずれかまたは全てが先行技術の根拠の一部を成すかまたは本出願の各請求項の優先日以前に存在していたために本発明に関連する分野における共通の一般的知識であったことの了解としてとらえてはならない。] [0033] 本発明のその他の特徴および利点は、本発明の限定的でない実施形態の記述を通して明らかとなり、これらは添付図面を用いて例示される。] 図面の簡単な説明 [0034] (末端塩基に矢印がある状態で破線で表わされた)LAMPプライマと整列されたC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のヌクレオチド配列。 SYTO−9ds−DNA総合染料を用いたLAMP反応の実時間増幅プロフィール。 1.5%のアガロースゲル電気泳動によるLAMP反応。1. C.ホミニス(C. hominis) 6149;2. C.パルバム(C. parvum) IOWA;3. C.メレアグリジス(C. meleagridis) CZ−B1−32;4. C.バイレイ(C. baileyi)CZ−B1−15;5. C.アンデルソニ(C. andersoni) CZ−B1−52;6. DNA無し; M.100bpラダー。] [0035] 本発明は、ヒトの健康に関して水、糞便、食物またはその他の試料媒質の試験試料中のC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)を特異的に検出するための有効な方法を提供する。] [0036] 定義 以下の用語は、異なる意味を有することが明示されているのでない限り、指示された意味を有する。: 「存在または不在を検出する」という文言は、クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)種の存在または不在についての臨床的に許容できる規格が有する意味合いで用いられている。 「核酸増幅」または「標的増幅」という用語は、少なくとも1つの標的核酸配列を有する核酸分子の数を増大させることを意味する。本発明に係る標的増幅は、線形増幅または指数増幅のいずれかであってよいが、指数増幅が好ましい。 「監視」は、クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)種の存在または不在について系統的に照査または検査するという意味で使用される。 「ストリンジェントなハイブリダイゼーション検定条件」、「ハイブリダイゼーション検定条件」、「ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件」または「ストリンジェント条件」というのはハイブリダイゼーション検定プローブから標的核酸(クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)種有機体に特異的な核酸)に優先的にハイブリッド形成でき、密接に関連する非標的微生物に由来する核酸にはハイブリッド形成できないようにする条件を意味する。ストリンジェントなハイブリダイゼーション検定条件は、プローブのGC含有量および長さ、試験試料中に存在し得る非標的配列の1つまたは複数のプローブ配列と標的配列との間の類似度を含めた因子に応じて変動してよい。 「標的核酸配列」、「標的ヌクレオチド配列」、「標的配列」または「標的領域」は、一本鎖核酸分子のヌクレオチド配列のすべてまたは一部分を含む特異的デオキンリボヌクレオチドまたはリボヌクレオチド配列を意味している。 「標的核酸」または「標的」とは、標的核酸配列を含有する核酸を意味する。] [0037] 本発明は、クリプトスポリジウム種(Cryptosporidium spp.)の属に帰属する有機体が、水、糞便、食物またはその他の試料媒質などの試験試料中に存在するのか否か、具体的には、ヒトの健康に関して水、糞便、食物またはその他の試料媒質の試験試料中のC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のうちのいずれか1つ以上の存在を判定するために有用である単離核酸分子を特徴としている。] [0038] 試験試料中のC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のうちいずれか1つ以上の存在を検出する方法 本発明によると、試験試料中のC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上の存在を検出する方法であって、 (i) 第1および第2の外部プライマ(ここで、第1の外部プライマは標的DNA配列の5’末端に隣接する領域と相補的であり、第2の外部プライマは、標的DNA配列の3’末端に隣接する領域と相補的である)および; (ii) 第1および第2の内部プライマ(ここで、内部プライマは各々、標的DNA配列のセンスおよびアンチセンス配列に対応する2つの異なる配列を含んでいる); と試験試料とを接触させるステップと;自己循環型鎖置換DNA合成を実施するステップと;増幅させた標的DNAの存在を検出するステップとを含む方法において、標的DNA配列がC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)の実質的に保存されたDNA配列である、方法が提供されている。] [0039] 検出は例えばdsDNA挿入蛍光染料SYTO−9を用いて定性的に実施されてもよいし、あるいは、例えば濁度(Mori, 2004 J Biochem Biophys Methods, 59:145−157)または挿入染料(Aoi, 2006 J Biotechnol, 125:484−491)を用いて定量的に実施されてもよい。] [0040] 自己循環は、DNAポリメラーゼの存在下で実施されてよい。] [0041] DNAポリメラーゼは、高鎖置換活性DNAポリメラーゼであってよい。] [0042] 1つまたは複数の保存標的DNA配列はアクチンまたはその1つまたは複数の部分をコードしてよい。] [0043] 自己循環型鎖置換DNA合成は、ループ仲介等温増幅(「LAMP」)方法であってよい。] [0044] 自己循環型鎖置換DNA合成は熱変性ステップ、反応および終結ステップを含んでいてよい。熱変性ステップは、約95℃で約5分間行なわれてよい。反応ステップは、約60℃〜66℃で約35分〜120分間行なわれてよい。終結ステップは、約80℃で約2分〜10分間行なわれてよい。] [0045] この方法は、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で、増幅標的DNAまたはその補体に対し優先的にハイブリッド形成するハイブリダイゼーション検定プローブと増幅標的DNAを接触させ、それによって検出に対して安定したプローブ:増幅標的DNA配列またはその補体のハイブリッドを形成するステップおよび、プローブ:増幅標的DNA配列またはその補体のハイブリッドの存在を検出するステップを含んでいてよい。] [0046] 増幅プライマ 本発明はまた、増幅検定においてC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上の存在を検出するのに有用である増幅プライマも提供している。この増幅プライマは、 という配列番号1〜4のいずれか1つの中に存在する少なくとも10隣接塩基の領域と少なくとも80%(好ましくは少なくとも90%そしてより好ましくは100%)の同一性を有する少なくとも10隣接塩基の領域を含んでいてよい。] [0047] nはリンカーであるかまたは不在であってよい。リンカーはいくつかのヌクレオチド塩基、例えばttttであってもよい。] [0048] 本発明の増幅プライマは、少なくとも2つの増幅プライマのセットで使用されてよい。本発明はさらに、増幅条件下で上述の増幅プライマと各プライマについての標的DNA配列との間で形成される安定した核酸2重鎖を含む組成物を企図している。] [0049] 増幅プライマは、配列番号1〜4のいずれか1つの中に存在する少なくとも10隣接塩基の領域に対して少なくとも80%(好ましくは少なくとも90%そしてより好ましくは100%)の相同性を有する少なくとも10隣接塩基の領域を含んでいてよい。本発明の増幅プライマは、少なくとも2つの増幅プライマのセットの形で使用されてよい。本発明はさらに、増幅条件下で上述の増幅プライマと各プライマについての標的核酸との間に形成される安定した核酸2重鎖を含む組成物を企図している。増幅プライマがRNA合成を開始するように設計されている場合、このプライマは、標的配列に相補的ではないもののT7、T3またはSP6RNAポリメラ—ゼなどのRNAポリメラーゼによって認識される塩基配列を含んでいてよい。本発明の増幅プライマは、プライマ拡張の速度または量を抑えるか削減するように修飾される3’末端を含んでいてよい。(McDonoughら、「Methodsof Amplifying Nucleic Acids Using Promoter−Containing Primer Sequence」米国特許第5,766,849号明細書は、修飾または遮断された3’末端を有するプロモータープライマを開示している)。本発明の増幅プライマは、化学的に合成されてもよいし、ベクターから誘導されてもよいが、これらは天然に発生する核酸分子ではない。] [0050] 本発明の増幅プライマは、LAMP反応試薬とともに、オーシスト、糞便または水の試料の粗製調製物に対し適用してよく、反応の性能はこれらの条件下で査定される。オーシストは、当業者にとっては周知の単離方法にしたがってDNAを解放するため水からの濃縮により単離されてよい。次にLAMPを用いた増幅を利用してC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のうちのいずれか1つ以上の存在を検出することができる。ループ仲介等温増幅(「LAMP」)は、熱循環を必要としないDNA増幅方法である(Notomiら、2000)。それは、鎖置換活性をもつDNAポリメラーゼならびに標的DNA上の6つの領域に特異的な少なくとも4つのプライマのセットを使用する。きわめて選択性および特異性の高いLAMP反応は通常1時間未満で等温条件(例えば60℃〜65℃)で実施されてよい。] [0051] 検出可能なプローブ 本発明はまた、試験試料中にC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上が存在するか否か判定するための検出可能なプローブであって、好ましくは配列番号1〜4のいずれか1つの中に存在する少なくとも10隣接塩基の領域と少なくとも80%(好ましくは少なくとも90%そしてより好ましくは100%)の同一性を有する少なくとも10隣接塩基の領域を含むプローブも提供する。これらのプローブは好ましくは、ストリンジェントなハイブリダイゼーション検定条件下でC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)以外のものから誘導された核酸に対してではなくC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上と少なくとも80%(好ましくは少なくとも90%そしてより好ましくは100%)の相補性を有する標的核酸に対して優先的にハイブリッド形成してよい。] [0052] このプローブは、検出可能な標識を含んでいてよい。この標識は、放射性同位体、酵素、酵素補助因子、酵素基質、染料、ハプテン、化学発光分子、蛍光分子、リン光分子、電気化学発光分子、発色団、および標的核酸に対し安定した形でハイブリッド形成することができない塩基配列領域を含む(ただしこれらに限定されない)任意の適切な標識用物質であってよい。] [0053] 本発明の検出可能なプローブは、ストリンジェント条件下でC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上に由来する核酸に対し安定した形で結合しない標的結合領域の塩基配列に加えて1つ以上の塩基配列を含んでいてよい。付加的な塩基配列はストリンジェント条件下で標的有機体由来の核酸に対し安定した形で結合しないかまたは標的核酸に対する安定したハイブリダイゼーションを妨げないかぎり、任意の所望の塩基配列で構成されていてよい。一例を挙げると、付加的な塩基配列は、捕捉プローブの固定化プローブ結合領域を構成してよく、ここでこの固定化プローブ結合領域は、例えば、固定支持体に対し直接または間接的に結合したポリヌクレオチドの5’poly dT(チミン)領域に対しストリンジェント条件下でハイブリッド形成する3’poly dA(アデニン)領域で構成されている。付加的な塩基配列はまた、RNAポリメラーゼにより認識されるかまたはRNAポリメラーゼによる開始または伸長を増強する(例えばT7プロモータ)5’配列でもあると考えられる。最初の配列が例えば「分子指標」プローブ内に取り込まれる場合、2つ以上の付加的な塩基配列が含まれてよい。分子指標については、Tyagiら、「Detectably Labeled Dual Conformation Oligonucleotide Probes, Assays and Kits」米国特許第5,925,517号明細書により開示されており、これには、互いに少なくとも部分的にのみ相補的である領域を有する2つの塩基配列によって結合されている標的結合領域が含まれる。付加的な塩基配列を標的結合領域に対して直接、または例えば非ヌクレオチドリンカーを用いて接合させてよい。] [0054] 本発明の検出可能なプローブは、ストリンジェントなハイブリダイゼーション検定条件下での検出のために安定したプローブ:標的ハイブリッドを形成するのに充分な相補性をその標的核酸配列に対して有する塩基配列を含んでいてよい。当業者であれば分かるように、ハイブリダイゼーションプローブは、人間の介入なく自然界には見出されることのない形態の(例えば外来性核酸で組み換えられるか、単離されるかまたは或る程度まで精製されている)単離核酸分子またはその類似体である。] [0055] 本発明に係る検出可能なプローブは、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイゼーションを妨げずかつハイブリダイゼーション検定プローブの場合、標的核酸に対する優先的ハイブリダイゼーションを妨げないかぎりにおいて、付加的なヌクレオシドまたは核酸塩基を標的領域の外部に含んでいてよい。非相補的配列、例えば標的捕捉配列(一般にはホモポリマー経路、例えばpoly−A、poly−Tまたはpoly−Uテール)、プロモータ配列、RNA転写のための結合部位、制限エンドヌクレアーゼ認識部位、あるいは検出および/または増幅を容易にするために使用可能である触媒活性部位またはヘヤピン構造などの所望の二次または三次構造を付与する配列なども含み入れてよい。本発明に係る検出可能なプローブは、当業者にとって公知の技術、例えば化学合成および試験管内または生体内発現により、組み換え型核酸分子から生産してもよい。] [0056] 当業者であれば、ハイブリダイゼーションが、2本鎖領域を有する安定した構造を形成するべく、平行なまたは好ましくは逆平行の配向で、特定のハイブリダイゼーション検定条件下において2つの完全にまたは部分的に相補的な核酸ストランドが集合できる能力を意味するということを認識する。時としてハイブリッドと呼ばれるこの2本鎖構造の2つの構成ストランドは、水素結合によって共に保持される。これらの水素結合は最も一般的には塩基アデニンおよびチミンまたはウラシル(AおよびTまたはU)またはシトシンおよびグアニン(CおよびG)を単一の核酸ストランド上に含むヌクレオチドの間に形成されるが、塩基対はまた、これらの「標準的」対のメンバーでない塩基の間で形成され得る。非標準的塩基対は、当該技術分野において周知である(例えばRoger L. P. Adamsら、The Biochemistry of the Nucleic Acids(11th ed 1992)を参照のこと)。] [0057] 必要条件ではないものの、プローブは好ましくは、検出可能な標識または一群の相互作用する標識を含む。標識は、放射性同位体、酵素、酵素補助因子、酵素基質、染料、ハプテン、化学発光分子、蛍光分子、リン光分子、電気化学発光分子、発色団、および所定の条件下で標的核酸に対し安定した形でハイブリッド形成することができない塩基配列領域、ならびにこれらの混合物を含む(ただしこれらに限定されない)任意の適切な標識用物質であってよい。1つの特に好ましい実施形態においては、標識はアクリジニウムエステル(AE)、好ましくは4−(2−スクシニミジルオキシカルボニルエチル)−フェニル−10−メチルアクリジニウム−9−カルボキシレートフルオロスルホネート(以下「標準AE」と呼ぶ)である。相互作用する標識の群には、酵素/基質、酵素/補因子、発光/クエンチャ、発光/付加物、染料ダイマーおよびフォレスタエネルギー伝達対が含まれているが、これらに限定されない。] [0058] 捕捉プローブ 当業者であれば、「捕捉プローブ」が、標的核酸および固定化プローブに対しハイブリッド形成でき、それによって試験試料中の標的核酸を固定化し単離する手段を提供するオリゴヌクレオチドまたは互いに連結された少なくとも2つのオリゴヌクレオチドのセットであるということを認識する。標的核酸に対しハイブリッド形成する捕捉プローブの部分は、「標的結合領域」と呼ばれ、固定化プローブに対しハイブリッド形成する捕捉プローブの部分は、「固定化プローブ結合領域」と呼ばれる。好ましい捕捉プローブは検定条件下で標的核酸と固定化プローブの両方に対しハイブリッド形成するが、一方、標的結合領域および固定化プローブ結合領域は、異なるハイブリダイゼーション条件下でそのそれぞれの標的配列にハイブリッド形成するように設計されていてよい。このようにして、捕捉プローブは、それが最初により有利な溶液内動態の下で標的核酸に対しハイブリッド形成してから、固定化プローブに対する固定化プローブ結合領域のハイブリダイゼーションを可能にするように条件を調整するような形で、設計されてよい。標的結合領域および固定化プローブ結合領域が同じ捕捉プローブ上に提供される場合、これらは、同じオリゴヌクレオチド上で直接連接していてよく、1つ以上の任意に修飾されたヌクレオチドにより互いに分離されていてもよく、あるいは非ヌクレオチドリンカーを用いて互いに接合されていてもよい。標的結合領域は、標的核酸中に存在する標的配列、この標的配列のDNAまたはRNA等価物またはこの標的配列の補体に対して検定条件下で安定した形で結合するオリゴヌクレオチドの部分である。検定条件は、ストリンジェントハイブリダイゼーション条件または増幅条件であってよい。] [0059] 「固定化プローブ結合領域」は本明細書において、検定条件下で固定化プローブに対しハイブリッド形成するオリゴヌクレオチドの部分であるものと理解される。] [0060] 「固定化プローブ」は本明細書において、固定化された支持体に捕捉プローブを接合させるためのオリゴヌクレオチドであるものと理解される。固定化プローブは、同じ条件か異なる条件かに関わらず、捕捉プローブを標的核酸および固定化プローブに対してハイブリッド形成するのに利用される条件の下で、安定したものであり続ける連結または相互作用によって固体支持体に直接的にまたは間接的に接合される。固定化プローブは、試料中の未結合材料からの結合済み標的核酸の分離を容易にする。] [0061] 本発明は、固定化プローブ結合領域および標的結合領域を含む少なくとも1つのオリゴヌクレオチドを含む捕捉プローブを提供する。捕捉プローブの固定化プローブ結合領域は、試験試料中に存在する固定支持体に結合されたオリゴヌクレオチドに対しストリンジェント条件下で安定した形でハイブリッド形成できる任意の塩基配列で構成されていてよい。固定化プローブ結合領域は、捕捉プローブの3’末端にあるpoly dA、ホモポリマーテールであってよい。固定支持体に結合されたオリゴヌクレオチドは、検定条件下で捕捉プローブのpoly dAテールに安定した形で結合するのに充分な長さの5’poly dTテールを含んでいてよい。固定化プローブ結合領域は、長さが約30アデニンのpoly dAテールを含み、捕捉プローブは、標的結合領域と固定化プローブ結合領域とを互いに接合するための長さ約3チミンのスペーサ領域を含む。] [0062] 捕捉プローブの標的結合領域は、C.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のうちのいずれか1つ以上に由来する核酸中に存在する標的配列に対して安定した形で結合してよい。] [0063] 捕捉プローブの標的結合領域は、配列番号1〜4からなる群から選択された塩基配列に対して少なくとも約85%(好ましくは少なくとも約90%、より好ましくは少なくとも約95%、そして最も好ましくは100%)の相補性を持つ塩基配列領域を含んでいてよい。] [0064] 望ましくないクロスハイブリダイゼーション反応を防止するため、捕捉プローブは、検定条件下で試験試料内に存在し得るあらゆる有機体に由来する核酸に対して安定した形で結合することのできる標的結合領域のヌクレオチド塩基配列以外のヌクレオチド塩基配列を排除してよい。このアプローチと矛盾せずに、形成される捕捉プローブ:標的錯体の固定化を最大限にする目的で固定化プローブ結合領域のヌクレオチド塩基配列を、それが検定条件下で固定化プローブ中に存在するヌクレオチド塩基配列に対し安定した形で結合でき試験試料中に存在し得るC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)でない任意の有機体に由来する核酸には結合できないような形で設計してよい。] [0065] 捕捉プローブの標的結合領域および固定化プローブ結合領域は、捕捉プローブ:固定化プローブ錯体のTmよりも捕捉プローブ:標的錯体のTmが高くなるような形で選択されてよい。このようにして、固定化プローブよりも標的配列に対する捕捉プローブのハイブリダイゼーションに有利に作用し、それによって標的配列に対する捕捉プローブのハイブリダイゼーションの最適な液相ハイブリダイゼーション動態を提供する第1の条件セットを課してよい。捕捉プローブが標的配列に結合するのに充分な時間がひとたび経過した時に、固定化プローブに対する捕捉プローブのハイブリダイゼーションを可能にするストリンジェンシーの比較的低い第2の条件セットを課してよい。] [0066] 本発明の捕捉プローブはまた、試験試料中の標的配列の直接的検出のための標識または相互作用する一対の標識を含んでいてよい。標識、標識の組合せおよびプローブ標識手段の限定的でない例は、当業者にとっては公知である。] [0067] プローブに試料中に存在する標的核酸に対しハイブリッド形成するのに充分な時間ができた時点で、精製ステップ中に反応容器内で単離され得る磁性を帯びた粒子に対し、固定化プローブを接合してよい(Acostaら、「Assay Work Station」米国特許第6,254,826号明細書はかかる精製ステップを実施するための計器を開示している)。捕捉プローブは、捕捉プローブ:標的ハイブリッドの溶融温度が、捕捉プローブ:固定化プローブハイブリッドの溶融温度よりも高くなるように設計されてよい。このようにして、固定化オリゴヌクレオチドに対する捕捉プローブのハイブリダイゼーションに先立ち標的核酸に対する捕捉プローブのハイブリダイゼーションを容易にするために、異なるハイブリダイゼーション検定条件セットを利用して、遊離プローブの濃度を最大限にして有利な液相ハイブリダイゼーション動態を提供することができる。この「2段階」標的捕捉方法は、Weisburgら、米国特許第6,110,678号明細書によって開示されている。本発明に容易に適合され得るその他の標的捕捉スキームは、当該技術分野において周知であり、限定的な意味なく、以下の文献により開示されたものを含む:Dunnら、Methodsin Enzymology, 「MappingviralmRNAs by sandwich hybridization」 65(1):468 478 (1980);Rankiら、米国特許第4,486,539号明細書;Stabinsky、米国特許第4,751,177号明細書;およびBeckerら、米国特許第6,130,038号明細書。] [0068] 検出可能な標識および検出方法 プローブ/プライマは、検出可能な標識を含んでいてよい。この標識は、放射性同位体、酵素、酵素補助因子、酵素基質、染料、ハプテン、化学発光分子、蛍光分子、リン光分子、電気化学発光分子、発色団、および標的核酸に対し安定した形でハイブリッド形成することができない塩基配列領域を含む(ただしこれらに限定されない)任意の適切な標識用物質であってよい。プロ—ビングは、サザンブロット法において放射性標識化プローブを用いることで実施可能であるが、例えば、ビオチンまたは蛍光剤などのマーカーで標的配列と相補的なオリゴヌクレオチドにタグ付けし、陽性結果と結合済みマーカーの存在を関連付けることによって、または公知の要領でELISAにおいて活性作用物質としてビオチンタグを用いるかまたは蛍光を検出することによる、その他のプロ—ビング技術の使用も提供されている。] [0069] 本発明は、増幅産物内に直接標識を取り込むことが関与する直接的技術であるその場検出方法を提供する。例えば、増幅カクテル中には、ジゴキシゲニン[DIG]−dUTPまたはフルオレセイン−dUTPなどのレポータ分子が含まれ、増幅産物内に取り込まれてよい。このときアルカリホスファターゼまたはペルオキンダーゼ抱合抗−DIGを用いた単純な免疫化学ステップが次にDIG標識増幅産物を検出する。あるいは、落射蛍光顕微鏡法または免疫化学方法により、フルオレセイン標識増幅産物を検出することができる。] [0070] 本発明はまた、PCR後の増幅産物に対する特異的標識プローブのハイブリダイゼーションが関与する検出のための間接的技術も提供している。プローブ上の標識は、このとき、例えば免疫化学方法または落射顕微鏡法のいずれかにより検出されてよい。] [0071] 増幅された標的DNAは、電気泳動法によって検出されてよい。電気泳動法は、キャピラリー電気泳動法、ゲル電気泳動法であってよい。増幅標的DNAはサザンブロット法または配列決定により検出されてよい。陽性LAMP反応の検出は、反応の終了の視覚化によるものであってよい。LAMP反応により生産されるDNAが大量であることから、白色沈殿物が副産物として観察されるかもしれない。この沈殿物はピロリン酸マグネシウムである。この沈殿物を濁度の増大に関係づけしてもよく、これは例えば濁度計を使用して陽性反応を検出する別の手段になり得る。これは、実時間測定かまたは終点測定のいずれであってもよい。LAMP反応結果を視覚化するさらなる手段は、SYBR Greenの添加によるものであり。ここで陽性反応は混合時点で明緑色に変化し、一方陰性反応はオレンジ色にとどまる(Iwamoto, 2003, J. Clin. Microbiol, 41:2616−2622)。] [0072] 陽性LAMP反応を検出する別の手段は、反応終点に対する低分子量のポリエチレンイミンの付加を使用することであってよい。これは、存在するあらゆる増幅されたDNAと不溶性錯体を形成するかもしれない。標識されたプローブを標準LAMPプライマに付加してもよい(Mori, 2006BMCBiotechnol, 6:3)。] [0073] 増幅されたDNAは、DNAの異なる長さを区別できるあらゆる方法により直接検出されてよい。アガロースを通した電気泳動法が、DNAフラグメントを分離し、同定しかつ精製するために使用される標準的方法である。ゲル内部のDNAの場所は、低濃度の蛍光挿入染料臭化エチジウムでの染色により直接判定可能である。このとき、増幅標的DNAについての予測された長さに対応するバンドを、紫外線内のゲルの直接的検査により検出することができる。] [0074] さらに、電気泳動されたゲルからのDNAバンドを、毛管作用により膜支持体に転写し、その後オリゴヌクレオチドプローブを用いて間接的に検出することができる。典型的な転写プロトコルには、0.4MのNaOH、0.6MのNaClなどのアルカリ溶液を用いてゲル内部のDNAを変性するステップおよびそれに続く例えば1.5MのNaCl、0.5Mのトリス−HCl、pH7.5などの緩衝液中での中和ステップが含まれる。ゲルはこのとき、1XSSCなどの高イオン強度の転写緩衝液で平衡化され、ここで1XSSCは、0.15MのNaCl、0.015Mのクエン酸ナトリウムである。変性されたDNAはこのとき、転写緩衝液中のキャピラリーブロッティングによりゲルから膜支持体へと転写可能である。] [0075] ナイロンまたはニトロセルロース膜などの固体支持体上で捕捉された増幅DNAは、標識ハイブリダイゼーションプローブを用いて検出されてよい。プローブは、放射性または蛍光タグで標識されてもよく、あるいは酵素分子に直接または間接的に付着されてもよい。このとき、膜結合された増幅標的DNAは、ハイブリダイゼーション条件下でプローブと共にインキュベートされる。ハイブリダイゼーションの後、余剰のプローブは洗い流される。ハイブリダイゼーションプローブに放射性タグ付けされる場合、残りのハイブリッド形成されたプローブは、オートラジオグラフィまたはシンチレーション計数によって検出され得る。プローブが、ビオチンまたは、アビジンおよび抗体などの特異的結合分子が存在するその他のある化学基を含む場合には、固定化プローブを、ストレプトアビジンに付着されたホースラディッシュペルオキシダーゼまたはアルカリホスファターゼなどの特異的な結合分子に付着した酵素で検出することができる。] [0076] 検出は、非放射性5’ジゴキシゲニン(DIG)標識オリゴヌクレオチドプローブでのハイブリダイゼーションを介したものであってよい。ハイブリダイゼーションの後、固体支持体を約70℃で5×SSCなどの高イオン強度緩衝液で洗浄する。洗浄後に残っている固定化ハイブリダイゼーションプローブは、アルカリホスファターゼに抱合された抗−DIG抗体と共に固体支持体をインキュベートしその後Lumigen−PPD(Boehringer Mannheim)などの化学発光基質を添加することにより、視覚化可能である。支持体は最終的に洗浄され、プラスチックラップの中に密閉され、X線フィルムに曝露されてあらゆる化学発光を検出する。] [0077] C.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)の少なくとも1つの保存核酸配列を同定する方法 本発明はまた、本発明に係る試験試料中のC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上の保存標的DNA配列の存在を検出する方法において有用であるC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)の少なくとも1つの保存核酸配列を同定する方法も提供している。一実施形態においては、この方法には、本発明に係る試験試料中のC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上の保存標的DNA配列の存在を検出する方法において有用である少なくとも2つの保存核酸配列を同定するステップが含まれる。一実施形態において、この方法には、本発明に係る試験試料中のC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上の保存標的DNA配列の存在を検出する方法において有用である少なくとも3つの核酸配列を同定するステップが含まれる。一実施形態において、この方法には、本発明に係る試験試料中のC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上の保存標的DNA配列の存在を検出する方法において有用である少なくとも4つの保存核酸配列を同定するステップが含まれる。別の実施形態においては、この方法は、 から選択された配列と相補的な少なくとも1つの配列を同定するステップが含まれ、ここで配列番号1〜4から選択された配列に相補的な少なくとも1つの配列は、本発明に係る試験試料中のC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上の保存標的DNA配列の存在を検出する方法において有用であり、ここでnはリンカーであっても、または不在であってもよい。リンカーは、いくつかのヌクレオチド塩基、例えばttttであってよい。1つまたは複数の保存核酸配列はアクチンまたはその1つまたは複数の部分をコードしてよい。] [0078] この方法は、所望であれば少なくとも1つのヘルパープローブと試験試料を接触させるステップを含んでいてよい。Hoganら、「Means and Method for Enhancing Nucleic Acid Hybridization」、米国特許第5,030,557号明細書を参照のこと。「ヘルパープローブ」は、本明細書において、ハイブリダイゼーション検定プローブの遺伝子座と異なる遺伝子座において標的核酸にハイブリッド形成し、それによって標的核酸に対するプローブのハイブリダイゼーションの速度を速くするか、プローブ:標的ハイブリッドの溶融温度を上昇させるか、またはその両方を行なうように設計されたオリゴヌクレオチドであるものとして理解される。] [0079] キット C.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上を増幅し検出するために用いられる本発明のプライマおよび/またはプローブを、キットとして適切に包装することができる。キットは、本発明に係る、適切な量のプライマ、または適切な量のプローブ、または適切な量のプライマおよびプローブを含んでいてよい。さらに、キットは、公知の濃度のクリプトスポリジウム(Cryptosporidium)種を含む少なくとも1つの適切な量の標準試料、および問題の原生動物を実質的に含まない負の対照試料を含むことができる。] [0080] 本発明の方法およびキットは、PCRなどの増幅手順に関連する速度、感度および特異性を含め、先行方法に比べて数多くの利点を有する。その上、C.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)を、非ヒト動物宿主のみに感染するその他のクロプトスポリジア(Cryptosporidia)と区別することが可能である。] [0081] キットには、本発明に係る少なくとも1つのハイブリダイゼーションプローブが含まれ、任意には試験試料中のC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上の存在を判定するための使用説明書が含まれていてよい。] [0082] キットは、本発明に係る少なくとも1つの増幅プローブを含んでいてよい。] [0083] キットは、本発明に係る少なくとも1つのハイブリダイゼーションプローブおよび本発明に係る少なくとも1つの増幅プローブを含んでいてよい。本発明はまた、本発明に係る増幅プライマのうちの少なくとも1つを含み、かつ任意には核酸を増幅するための使用説明書を含む、本発明に係る標的DNA配列を増幅するためのキットをも企図している。好ましい実施形態においては、キットはさらに増幅に必要とされるヌクレオチドおよび/または少なくとも1つの酵素を含む。] [0084] 本発明に係るプライマおよび/またはプローブは、オーシストその他の形態でC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上を検出するために使用されてよく、キットとして適切に包装可能である。キットは、適切な量のプライマまたは適切な量のプローブまたは適切な量のプライマおよびプローブを含んでいてよい。さらにキットは、オーシストその他の形態でC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上を公知の濃度で含む適切な量の少なくとも1つの標準試料を含むことができる。] [0085] キットには、本発明に係る少なくとも1つのハイブリダイゼーションプローブが含まれ、任意には試験試料中にC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上の存在または量を判定するための使用説明書が含まれていてよい。] [0086] 別の実施形態において、キットは、本発明に係る少なくとも1つの増幅プローブを含んでいてよい。] [0087] キットは、本発明に係る少なくとも1つのハイブリダイゼーションプローブおよび本発明に係る少なくとも1つの増幅プローブを含んでいてよい。] [0088] キットは、本発明に係る少なくとも1つの増幅プライマを、ハイブリダイゼーション検定プローブに加えて含んでいてよい。] [0089] キットはさらに、本発明に係る少なくとも1つの捕捉プローブを、ハイブリダイゼーション検定プローブに加えて含んでいてよい。] [0090] キットは、ハイブリダイゼーション検定プローブに加えて、上述の捕捉プローブの少なくとも1つ、および上述の増幅プライマの少なくとも1つを含んでいてよい。] [0091] 捕捉プローブを含むキットは、試験試料中で直接的または間接的に捕捉プローブを固定化するための固体支持体材料(例えば磁気応答性粒子)をさらに含んでいてよい。] [0092] キットは、所要の酵素、ヌクレオチド三リン酸および本発明に係るプローブおよび/またはプライマを含んでいてよい。ヌクレオチド三リン酸および本発明に係るプローブおよび/またはプライマは、凍結乾燥された試薬として提供されてよい。凍結乾燥された試薬は、再構成された時点で、各構成成分を適正比率で有するいつでも検定に使用できる状態の完全な混合物を形成するように、凍結乾燥の前に予備混合されていてよい。さらに、キットは、その凍結乾燥された試薬を再構成するための再構成試薬を含んでいてよい。] [0093] 典型的な包装材料は、本発明のハイブリダイゼーション検定プローブ、捕捉プローブ、ヘルパープローブおよび/または増幅プライマを定められた限度内に保つことのできる、ガラス、プラスチック、紙、ホイル、微小粒子などの固体基質を含むと思われる。したがって、例えば包装材料は、サブミリグラム(例えばピコグラムまたはナノグラム)量の、企図されたプローブまたはプライマを入れるために用いられるガラスバイアルを含むことができ、あるいはこれらの包装材料は、本発明のプローブまたはプライマが作動的に付加されている、すなわち本発明の増幅および/または検出方法に関与することができるように連結されたマイクロタイタープレートウェルであり得る。] [0094] 使用説明書は典型的には試薬および/または試薬の濃度そして少なくとも1つの検定方法パラメータを指示し、このパラメータとしては例えば試料の量に対する使用すべき試薬の相対量が考えられる。さらに、メンテナンス、時間、温度および緩衝液条件などの細目も含み入れてよい。] [0095] キットは、個別に提供されるかまたは上述の好ましい1つの組合せの形で提供されているかに関わらず、試験試料中のC.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上の存在または量を増幅および/または判定する上で使用するため本明細書の中で記述されているハイブリダイゼーション検定プローブ、捕捉プローブおよび/または増幅プライマを含んでいてよい。] [0096] プローブおよびプライマの機能横断性(cross−functionality) 当業者であれば、必要とされる特異度に応じて本発明のハイブリダイゼーション検定プローブを増幅プライマまたは捕捉プローブとして使用してもよいこと、そして本発明の増幅プライマをハイブリダイゼーション検定プローブまたは捕捉プローブとして使用し得るということを認識する。] [0097] プローブおよび/またはプライマは、DNA、対応するRNAおよび/またはその類似体であってよい。ヌクレオシドサブユニットの糖基は、リボース、デオキシリボースおよびリボフラノシル部分に対する2’−O−メチル置換を有するリボヌクレオシドを含めたその類似体であってよい。(ハイブリダイゼーション検定プローブ、ヘルパープローブおよび/または増幅プライマとして有用であり2’置換を有するヌクレオシドサブユニットを含むオリゴヌクレオチドは、Beckerら、「Method for Amplifying Target Nucleic AcidsUsing Modified Primers」、米国特許第6,130,038号明細書により開示されている)。ヌクレオシドサブユニットは、オリゴヌクレオチドがその相補的標的核酸配列にハイブリッド形成するのを妨げない非ヌクレオチド部分によってかあるいはホスホジエステル連結、修飾された連結などの連結によって接合されてよい。修飾された連結には、ホスホロチオエート連結またはメチルホスホネート連結などの異なる連結で標準的ホスホジエステル連結が置き換えられている連結が含まれる。核酸塩基サブユニットは、例えばカルボキシメチルリンカーを用いて核酸塩基サブユニットを中央第2級アミンにカップリングする2−アミノエチルグリシン主鎖などの擬ペプチド主鎖で天然のDNAのデオキシリボースリン酸主鎖を置き換えることなどによって、接合されてよい(擬ペプチド主鎖を有するDNA類似体は一般に「ペプチド核酸」または「PNA」と呼ばれ、Nielsenら、「Peptide Nucleic Acids」、米国特許第5,539,082号明細書により開示されている)。本発明により企図されている核酸分子のその他の限定的でない例としては、「ロックされた核酸」「ロックされたヌクレオシド類似体」または「LNA」(ロックされた核酸は、Wang、「Conformationally Locked Nucleosides and Oligonucleotide」、米国特許第6,083,482号明細書;Imanishiら、「Novel Bicyclonucleoside and Oligonucleotide Analogues」、国際公開第98/39352号パンフレット;およびWengelら、「Oligonucleotide Analogues」、国際公開第99/14226号パンフレットにより開示されている)と呼ばれる二環式および三環式ヌクレオシドおよびヌクレオチド類似体を含む核酸類似体が含まれる。修飾オリゴヌクレオチドがストリンジェントなハイブリダイゼーション検定条件または増幅条件下で標的核酸にハイブリッド形成できることを条件として、あらゆる核酸類似体が本発明により企図されている。ハイブリダイゼーション検定プローブの場合、修飾オリゴヌクレオチドは、ストリンジェントなハイブリダイゼーション検定条件下で標的核酸に優先的にハイブリッド形成することもできなくてはならない。] [0098] 試験試料中の核酸分子の解放 当業者であれば、以上で概説された方法のいずれかを有機体に由来する核酸ではなく全有機体に適用する場合、増幅連鎖反応条件を開始する前に前記有機体から核酸を解放するための手順を取り入れることが必要であることがわかる。本発明の好ましい形態は、テストすべき試料をまず第1に媒質、例えば緩衝液中に懸濁させ次に、例えばジチオスレイトール(DTT)などの還元剤を含む緩衝液中で音波処理するかまたは凍結−解凍サイクルに付し、有機体特にそのオーシスト形態を破断し、核酸を解放させる特別な手順を提供する。] [0099] 本発明の好ましい方法を用いると、C.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)のいずれか1つ以上をオーシストその他の形態で検出または同定することが可能である。] [0100] 音波処理または凍結/解凍手順は、LAMPの全てまたは一部を成すことになる媒質またはプロ—ビング用媒質の中で実施してよい。音波処理は、ピーク間約11μmを用いて適切に実施できる。あるいは、凍結/解凍手順のためには、液体窒素などの低温液体の中に試料コンテナを浸漬させるのが適切であり得る。LAMPまたはプロ—ビング用媒質の中に核酸を解放するために細胞またはオーシスト構造を分断するその他の方法は、当業者にとって公知であり、LAMPおよび/またはプロ—ビング手順を開始する前に適用可能であるものと予測してよい。] [0101] 後続するハイブリダイゼーションおよび増幅手順は、シスト、オーシスト、および/または感染を受けた細胞培養からの抽出物を含む核酸を用いても実施できる。DNAを検出するために抽出物を使用しなければならない場合、RNAをDNase−遊離RNaseAでの処理により溶解物から取出すことができる。オーシストおよび感染した細胞培養由来のDNAのさらなる精製は、追加の抽出ステップにより達成可能である。例えば、2mg/mlのプロティナーゼKおよび0.5%のサルコシルを含有するpH8の20mMのEDTA、50mMのトリス−HCl中に細胞を溶解させ、1時間、37℃でインキュベートすることができる。その後、5MのNaClを添加して1Mの最終濃度を得、CTAB(臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム)を1%の濃度になるまで添加する。30分間65℃でのインキュベーションの後、溶解物を少なくとも1回の凍結/解凍サイクル、およびフェノール/クロロホルム抽出に付す。0.6体積のイソプロパノールを添加することによりDNAを沈殿させ、その後70%のエタノールでDNA沈殿物を洗浄する。当業者であればまた、DNA/RNA抽出キット、例えばEpicentre MasterPureTM およびWaterMasterTMキット(EPICENTRE Biotechnologies)を使用して、増幅連鎖反応条件を開始する前に有機体由来の核酸を解放させてもよいということも認識する。] [0102] 抽出物をRNAの検出に使用する場合には、RNase−遊離DNaseでの処理により溶解物からDNAを除去することができる。チオシアン酸グアニジウムなどの強い変性剤での抽出とそれに続く塩化セシウム溶液を通した遠心分離により、溶解した細胞から全RNAを単離させることもできる。その上、poly(A)テールを有するmRNA転写産物を選択できるオリゴ−dTに付着した固体状態の粒子を用いてmRNAを単離することができる。] [0103] オーシストの回収 クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)種感染の診断は、一般に、便試料からクリプトスポリジウム(Cryptosporidium)オーシストを回収することによって立証されてよい。あるいは、汚染した水を介したクリプトスポリジウム症の伝染のリスクまたはそのエビデンスの査定を、水試料からのクリプトスポリジウム(Cryptosporidium)オーシストを濃縮することによって提供してもよい。] [0104] クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)オーシストは、さまざまな方法で水から濃縮してよい。例えば、100リットルといった既定の体積の水を、濾過流量が約4リットル/分に制限された1μの公称多孔率の巻糸ポリプロピレンフィルタまたはその等価物を通して濾過してもよい。試料採取したフィルタは、典型的には24時間以内に分析のため分析研究所まで氷に載せて発送してよい。保留された原生動物を、収集から96時間以内に緩衝洗浄剤溶液で溶出させてよく、フィルタ繊維をカットし、裁断し、手でまたはストマッカーを用いて洗浄する。溶離剤中で回収したオーシストを遠心分離により濃縮し、比重1:1のPercoll−スクロース溶液上での浮揚により部分的に精製してよい。精製された材料の一部分を膜フィルタ上に置き、間接的染色方法を用いて抗体でタグ付けし、落射蛍光顕微鏡下で検査してよい。免疫蛍光、サイズ、形状および内部形態を含めた具体的基準を用いてオーシストを同定してよい。] [0105] フラットベッド膜濾過(flatbed membrane filtration)方法 この方法は、Ongerth および Stibbs (Appl. Environ. Microbiol. 53: 672 − 676, 1987)により当初記述された方法から導出されたものである。4L/分を超えない速度のぜん動水ポンプ(Watson Marlowユニット604S)を用いて2μmの細孔径のトラックエッチングポリカーボネート膜(Osmonics, Massachusetts)を収納する直径293mmのフラットベッドフィルタユニット(Millipore)を通して水試料を濃縮してよい。その後、膜を改良パースペックスシート(Micronix, Sydney, Australia)に移し、溶出緩衝液No.1を噴霧し、ゴムスクイジー(Micronix)を用いて濃縮物を溶出し、これを50mL入り遠心分離管(Iwaki)内に収集してよい。この溶出手順を2〜4回反復してよく、その後膜を除去し、廃棄し、パースペックスシートおよびゴムスクイジーをさらに溶出緩衝液で洗い流してよい。その後、フィルタ洗浄液を4±2℃で10分間1620gで遠心分離に付してよい。上清を吸引して、残留ペレットを5mLの体積で放置し、このペレットを次にボルテックス混合により再懸濁させてよい。] [0106] フラットベッド装置は、まずは洗浄剤溶液(Tergazyme, Alconox Inc., White Plains, New York)その後水でバックフラッシュすることにより、各試料の間で洗浄してよい。パースペックススクリーンおよびゴムスクイジーを洗浄剤でこすり、水で洗い流してよい。] [0107] 濃縮の後、オーシストの確認のための4’,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール(DAPI)染色と共に、免疫磁気分離法(IMS)および免疫蛍光抗体を用いて、試料を処理してよい。各試料から生成された全ペレットを処理し検査することができる。詰め込まれたペレットのサイズは、体積で0.1mL未満から1mLまでの範囲内にあり、0.5mL超のペレットは2IMS試験に分割される(メーカーの使用説明書による)。] [0108] Easy SpeedTM(98±1.4クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)オーシストおよび98±1.4ジアルジア(Giardia)シストを含む)をIMSの直前に一部の試料内にスパイクして、IMSおよび染色手順に付随する損失を定量化してよい。Easy SeedTMバイアルを30秒間ボルテックス混合してからIMS管に添加してよい。その後、IMSキットからの10倍のSL−緩衝液A1ミリリットルをバイアルに添加し、30秒間、ボルテックス混合し、洗液をIMS管に添加してよい。その後、バイアルにIMSキットからの10倍のSL−緩衝液Bを1ミリリットル添加し、30秒間ボルテックス混合し、IMS管内に傾瀉してよい。次に、試料濃縮物をIMS管に添加してよい。] [0109] 酸解離ステップの後、試料を直ちに、真空マニホルド上に取付けた細孔径0.8μmの13mmのポリカーボネート膜フィルタ(Nuclepore, Clifton, New Jersey)に移してよいという点を除いて、メーカーの使用説明書にしたがってDynabeadsGC−Comboキット(Dynal, Oslo)を用いてIMSを実施してよい。膜上の有機体を、1分間メタノールで処理し、次に80μLのDAPI(PBS中2μg/ml)(Sigma−Aldrich)を2分間上に載せてよい。DAPIを真空濾過により除去し、200μLのEasy StainTM洗浄緩衝液(BTF Pty Ltd)200μLで膜を洗浄し、クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)およびジアルジア(Giardia)に特異的なフルオレセインイソシアネート標識抗体を含む80μLのEasy StainTMを15分間この上に載せてよい(Weirら、 2000 Clin. Diagn. Lab. Immunol. 7(5):745 − 750)。] [0110] 全ての染色は、室温で行なってよい。その後膜をスライドに移し、Easy StainTM封入剤(BTF Pty Ltd)を上に載せ、カバースリップで密閉してよい。その後、スライドに取付けた膜を落射蛍光顕微鏡法により検査してよい。] [0111] 全細胞内のDNAまたはRNAの増幅 当業者であれば、例えばPrescottら、1999, Lett. Appl. Microbiol. 29: 396 − 400中に記述されているように全細胞内の核酸のその場検出にこの技術を使用してよいということを認識する。] [0112] 実施例1:試料供給源およびDNA精製 培養または糞便に由来する精製済みオーシスト試料からクリプトスポリジウム(Cryptosporidium)DNAを入手した。糞便由来のオーシストはQIAamp DNA Stoolキット(Qiagen, CA, USA)を用いて精製し、一方培養由来のオーシストは単一PBS洗浄に付した。精製したオーシストを1倍のPCR緩衝液II(10mMのトリス−HCl、pH8.3、50mMのKCl)(Applied Biosystems, CA, USA)中に懸濁させ、血球計細胞チャンバ計数により計数し、5サイクルの凍結/解凍に付した。試料を次に5分間、10,000×gで遠心分離に付し、上清を新しい微小遠心管に移した。その後、1試料あたり1000〜1当量のオーシスト/sの範囲内の所望の濃度までオーシスト試料の連続希釈(1:2)を行なった。] [0113] その他の分子技術により先に同定されこの研究において使用されたクリプトスポリジウム(Cryptosporidium)種または遺伝子型はC.ホミニス(C. hominis)分離株6149, 6189, H270, H271, H273 (未公開);C.パルバム(C. parvum) IOWA, AZ−1;C.メレアグリジス(C. meleagridis) CZ−B1−32 (Ryanら、2003);C.アンデルソニ(C. andersoni)CZ−B1−52 (Ryanら、 2003);C.バイレイ(C. baileyi)CZ−B1−15 (Ryanら、 2003);C.フェリス(C. felis) 100.22 (未公開);C.ガリ(C. galli)BE 13 (Ngら、 2006);C.スイス(C. suis)WA Pig 6 (Ryanら、2003);Marsupial 遺伝子型 II (未公開); およびMouse Genotype II (未公開)であった。] [0114] この研究で利用される負の対照は、糞便試料から精製され、ジアルジア・デュオデナリス(Giardia duodenalis)(集団A、BおよびE)、イソスポラ・オハイオイエンシス(Isospora ohioensis)、サルコシスティス種(Sarcocystis spp.)、アンシロストマ・カニヌム(Ancylostuma caninum)またはマンソン裂頭条虫(Spirometra erinaceieuropaei)(未公開データ)としてその他のPCR方法により同定されたDNAであった。] [0115] 実施例2:LAMPプライマ クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)アクチン遺伝子に対する特異性のために、LAMPプライマを設計した。以前に公開された配列(Sulaimanら、2002をBioEdit Version 7.0.5.2 (Hall, 1999)を用いて整列させ、アラインメントおよびEiken PrimerExplorer Version 3 (http://primerexplorer.jp/e/)を用いて手作業で1組のLAMPプライマを設計した。プライマはSigma−Proligo (NSW, Australia)により商業的に合成された。] [0116] ] [0117] ヌクレオチド位置の付番は、C.ホミニス(C. hominis)TU502アクチン配列GenBankXM_661095 (Xuら、2004)に基づくものである。FIPおよびBIPは、各々1つのプライマしか構成しないものの、2つの別々のヌクレオチド領域F1cおよびF2そしてB1cおよびB2でそれぞれ構成されているという点に留意されたい。] [0118] 実施例3:LAMP反応 25μlのLAMP反応混合物は、各々1.6μMのFIPおよびBIP内部プライマ、各々0.8μMのF3およびB3外部プライマ、8UのBst酵素(New England Biolabs, MA USA)、1倍のThermo Pol反応緩衝液(New England Biolabs)、200μMのdNTPmix(Fisher−Biotech, Western Australia)、0.8Mのベタイン(Sigma−Aldrich, CA, USA)、3.34μMのSYT09(Molecular Probes, OR USA)および1μlの熱変性DNA鋳型(5分間95℃)で構成されていた。反応混合物をRotorGene 3000(Corbett Research, NSW Australia)内に投入し、FAMチャンネル上で毎分30秒間蛍光データを収集しながら60分間60℃で走行させた(470nmでの励起、510nmでの検出)。蛍光データ収集のためには3つの利得設定値(1、2および4または5)を含み入れた。その後、5分間80℃でインキュベートすることによって反応を終結させた。] [0119] 実施例4:単位複製配列の検出および分析 LAMP反応により増殖されたDNAを、2つの異なる方法により検出した。これらの方法とはすなわち、実時間蛍光データ収集と、電気泳動法の後の臭化エチジウムで染色された1.5%のアガロースゲルの紫外線下での検査である。] [0120] 同様に、クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)LAMPプライマが意図された標的を増幅したことを確認する目的で、単位複製配列の配列を決定した。簡単に言うと、C.ホミニス(C. hominis)6149鋳型から得られた10μlのLAMP反応後DNAをゲル電気泳動に付した。その後、切除され精製されたおよそ180bpのフラグメント(図3)を、LAMP単位複製配列のF2およびB2配列と重複する領域と同一の配列を含む というプライマを用いてPCRに付した。増幅産物をTOPO−TAベクター(Invitrogen, CA, USA)中にクローニングし、大腸菌(Escherichia coli)へと形質転換させ、スクリーニングの後クローンから配列を得た。] 図3 [0121] 実施例5:LAMP陽性の検出 BIPプライマの5’末端に1つの塩基対ミスマッチを伴うC.ホミニス(C. hominis)に対する特異性を伴って、LAMPプライマを設計した。しかしながら、実際には、プライマは、C.ホミニス(C. hominis)、C.パルバム(C. parvum)およびC.メレアグリジス(C. meleagridis)の標的アクチン遺伝子を増幅したが、一方適用されたその他のあらゆるDNAを増幅することはできなかった。記述された方法によるC.ホミニス(C. hominis)およびC.パルバム(C. parvum)の検出をおよそ30分〜35分以内で行ない、一方C.メレアグリジス(C. meleagridis)の検出はおよそ45分以内で発生した(図2)。LAMP反応は、その他のクリプトスポリジウム(Cryptosporidium)種を含めたその他全ての試験対象種から抽出されたDNAを増幅できなかった。クローニングされたLAMP産物の配列決定は、C.ホミニス(C. hominis)6149と同一の配列を生成した。] 図2 [0122] 実時間結果と一致して、臭化エチジウムで染色されたアガロースゲル中にも、陽性LAMP反応が検出された。陽性LAMP反応は、特徴的なラダー様の外観を生み出し(図3)、最小バンドのサイズはおよそ180bpであった。] 図3 実施例 [0123] 当業者であれば、広範に記述した本発明の趣旨または範囲から逸脱することなく、具体的実施形態の中で示された通りの本発明に対し数多くの変更および/または修正を加えてよい、ということを認識する。したがって、これらの実施形態は、限定的なものではなく、全ての点で例示的なものとみなされるべきである。]
权利要求:
請求項1 試験試料中のC.ホミニス(C.hominis)、C.パルバム(C.parvum)およびC.メレアグリジス(C.meleagridis)のいずれか1つ以上の存在を検出する方法であって、(i)第1および第2の外部プライマ(ここで、第1の外部プライマは標的DNA配列の5’末端に隣接する領域と相補的であり、第2の外部プライマは、標的DNA配列の3’末端に隣接する領域と相補的である)および;(ii)第1および第2の内部プライマ(ここで、内部プライマは各々、標的DNA配列のセンスおよびアンチセンス配列に対応する2つの異なる配列を含んでいる);と試験試料とを接触させるステップと;自己循環型鎖置換DNA合成を実施するステップと;増幅させた標的DNAの存在を検出するステップとを含む方法において、標的DNA配列がC.ホミニス(C.hominis)、C.パルバム(C.parvum)およびC.メレアグリジス(C.meleagridis)の実質的に保存されたDNA配列である、方法。 請求項2 定性的検出方法である、請求項1に記載の方法。 請求項3 検出がdsDNA挿入蛍光染料を用いて実施される、請求項1または2に記載の方法。 請求項4 dsDNA挿入蛍光染料がSYTO−9である、請求項3に記載の方法。 請求項5 定量的検出方法である、請求項1に記載の方法。 請求項6 検出が濁度または挿入染料を用いて実施される、請求項5に記載の方法。 請求項7 自己循環が高鎖置換活性DNAポリメラーゼの存在下で実施される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。 請求項8 1つまたは複数の保存標的DNA配列がアクチンまたはその1つまたは複数の部分をコードする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。 請求項9 自己循環型鎖置換DNA合成がループ仲介等温増幅(「LAMP」)方法である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。 請求項10 自己循環型鎖置換DNA合成が熱変性ステップ、反応ステップおよび終結ステップを含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。 請求項11 熱変性ステップが約95℃で約5分間行なわれ、反応ステップが約60℃〜66℃で約35分〜120分間行なわれ、終結ステップが約80℃で約2分〜10分間行なわれる、請求項10に記載の方法。 請求項12 ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で、増幅標的DNAまたはその補体に対し優先的にハイブリッド形成するハイブリダイゼーション検定プローブと増幅標的DNAを接触させ、それによって検出に対して安定したプローブ:増幅標的DNA配列またはその補体のハイブリッドを形成するステップおよび、プローブ:増幅標的DNA配列またはその補体のハイブリッドの存在を検出するステップを含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。 請求項13 増幅標的DNAが電気泳動法により検出される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。 請求項14 電気泳動法が、キャピラリー電気泳動法またはゲル電気泳動法である、請求項13に記載の方法。 請求項15 増幅標的DNAがサザンブロット法または配列決定により検出される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。 請求項16 陽性LAMP反応の検出が、沈殿物の視覚化によるものである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。 請求項17 沈殿物が濁度の増大によって検出される、請求項16に記載の方法。 請求項18 沈殿物がピロリン酸マグネシウムである、請求項16または17に記載の方法。 請求項19 検出が実時間測定または終点測定のいずれかである、請求項18に記載の方法。 請求項20 検出がSYBRGreenの添加によりLAMP反応結果を視覚化するステップをさらに含む、請求項1〜19のいずれか一項に記載の方法。 請求項21 検出には、反応終点に対する低分子量ポリエチレンイミンの付加が含まれる、請求項1〜19のいずれか一項に記載の方法。 請求項22 請求項1〜21のいずれか一項に記載の方法において有用であるC.ホミニス(C.hominis)、C.パルバム(C.parvum)およびC.メレアグリジス(C.meleagridis)の少なくとも1つの保存核酸配列を同定する方法。 請求項23 請求項1〜21のいずれか一項に記載の方法において有用である少なくとも2つの保存核酸配列を同定するステップを含む、請求項22に記載の方法。 請求項24 請求項1〜21のいずれか一項に記載の方法において有用である少なくとも3つの保存核酸配列を同定するステップを含む、請求項22または23に記載の方法。 請求項25 請求項1〜21のいずれか一項に記載の方法において有用である少なくとも4つの保存核酸配列を同定するステップを含む、請求項22〜24のいずれか一項に記載の方法。 請求項26 以下の配列から選択された配列と相補的な少なくとも1つの配列を同定するステップを含み、ここでnはリンカーであるかまたは不在である、請求項22〜25のいずれか一項に記載の方法。 請求項27 リンカーが1つ以上のヌクレオチド塩基である、請求項26に記載の方法。 請求項28 nがgである、請求項26または27に記載の方法。 請求項29 1つまたは複数の保存核酸配列がアクチンまたはその1つまたは複数の部分をコードする、請求項22〜27のいずれか一項に記載の方法。 請求項30 増幅検定においてC.ホミニス(C.hominis)、C.パルバム(C.parvum)およびC.メレアグリジス(C.meleagridis)のいずれか1つ以上の存在を検出するのに有用である増幅プライマであって、という配列番号1〜4のいずれか1つの中に存在する少なくとも10隣接塩基の領域と少なくとも80%の同一性を有する少なくとも10隣接塩基の領域を含み、ここでnはリンカーであるかまたは不在である、増幅プライマ。 請求項31 リンカーが1つ以上のヌクレオチド塩基である、請求項30に記載の増幅プライマ。 請求項32 nがgである、請求項30または31に記載の増幅プライマ。 請求項33 配列番号1〜4のいずれか1つの中に存在する少なくとも10隣接塩基の領域と少なくとも90%の同一性を有する少なくとも10隣接塩基の領域を含む、請求項30〜32のいずれか一項に記載の増幅プライマ。 請求項34 配列番号1〜4のいずれか1つの中に存在する少なくとも10隣接塩基の領域と100%の同一性を有する少なくとも10隣接塩基の領域を含む、請求項30〜33のいずれか一項に記載の増幅プライマ。 請求項35 試験試料中にC.ホミニス(C.hominis)、C.パルバム(C.parvum)およびC.メレアグリジス(C.meleagridis)のいずれか1つ以上が存在するか否か判定するためのハイブリダイゼーションプローブにおいて、という配列番号1〜4のいずれか1つの中に存在する少なくとも10隣接塩基の領域と少なくとも80%の同一性を有する少なくとも10隣接塩基の領域を含み、ここでnはリンカーであるかまたは不在である、ハイブリダイゼーションプローブ。 請求項36 リンカーがいくつかのヌクレオチド塩基である、請求項35に記載のハイブリダイゼーションプローブ。 請求項37 nがcである、請求項35または36に記載のハイブリダイゼーションプローブ。 請求項38 配列番号1〜4のいずれか1つの中に存在する少なくとも10隣接塩基の領域と少なくとも90%の同一性を有する少なくとも10隣接塩基の領域を含む、請求項35〜37のいずれか一項に記載のハイブリダイゼーションプローブ。 請求項39 配列番号1〜4のいずれか1つの中に存在する少なくとも10隣接塩基の領域と少なくとも100%の同一性を有する少なくとも10隣接塩基の領域を含む、請求項35〜38のいずれか一項に記載のハイブリダイゼーションプローブ。 請求項40 ストリンジェントなハイブリダイゼーション検定条件下でC.ホミニス(C.hominis)、C.パルバム(C.parvum)およびC.メレアグリジス(C.meleagridis)以外のものから誘導された核酸に対してではなくC.ホミニス(C.hominis)、C.パルバム(C.parvum)およびC.メレアグリジス(C.meleagridis)のいずれか1つ以上と少なくとも80%の相補性を有する標的核酸に対して優先的にハイブリッド形成する、請求項35〜39のいずれか一項に記載のハイブリダイゼーションプローブ。 請求項41 ハイブリダイゼーションプローブが検出可能な標識を含む、請求項35〜40のいずれか一項に記載のハイブリダイゼーションプローブ。 請求項42 検出可能な標識が、放射性同位体、酵素、酵素補助因子、酵素基質、染料、ハプテン、化学発光分子、蛍光分子、リン光分子、電気化学発光分子、発色団、および標的核酸に対し安定した形でハイブリッド形成することができない塩基配列領域からなる群から選択される、請求項41に記載のハイブリダイゼーションプローブ。 請求項43 C.ホミニス(C.hominis)、C.パルバム(C.parvum)およびC.メレアグリジス(C.meleagridis)のいずれか1つ以上が試験試料中に存在するか否かを判定するためのキットであって、請求項30〜34のいずれか一項に記載の少なくとも1つの増幅プローブを含むキット。 請求項44 請求項35〜42のいずれか一項に記載の少なくとも1つのハイブリダイゼーションプローブを含む、請求項43に記載のキット。 請求項45 請求項30〜34のいずれか一項に記載の少なくとも1つの増幅プローブおよび請求項35〜42のいずれか一項に記載の少なくとも1つのハイブリダイゼーションプローブを含む、請求項43または44に記載のキット。 請求項46 増幅のために必要とされるヌクレオチドおよび/または少なくとも1つの酵素を含む、請求項43〜47のいずれか一項に記載のキット。 請求項47 試験試料中のC.ホミニス(C.hominis)、C.パルバム(C.parvum)およびC.メレアグリジス(C.meleagridis)のいずれか1つ以上の存在を判定するための使用説明書を含む、請求項41〜43のいずれか一項に記載のキット。
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